2024年08月02日 1832号

【みるよむ(702)/2024年6月29日配信/沖縄・うるま市民はミサイル配備と自衛隊訓練場を許さない/市民の会・照屋さんがZENKO参加】

 5月29日、ZENKOスピーキングツアー滋賀集会に照屋寛之さん(ミサイル配備から命を守るうるま市民の会共同代表)がオンライン参加。沖縄県うるま市での自衛隊ミサイル配備と自衛隊訓練場設置に反対する運動について報告した。

 照屋さんはうるま市の自衛隊基地強化の実態を示す。うるま市の自衛隊勝連分屯地にミサイルが配備された。そこからわずか434mのところに勝連小学校があり、与勝高校に至っては160mしか離れていない。さらに、弾薬庫に一番近い家屋までは173m。

 万が一ミサイルが爆発する事態が起こっても、住民避難などとてもできない。

 照屋さんたちはこんな状況に対して立ち上がった。「ミサイル要塞化危機写真展」を16回開催。昨年10月からは署名活動を展開し、政府、防衛省、防衛局に住民説明会の開催を要求した。日米軍事演習への抗議運動を進め、ミサイル装備品搬入阻止行動で自衛隊車両を一時ストップに追い込んだ。

 そして全国的にも注目を集めたのが、うるま市石川地域の自衛隊訓練場建設計画反対運動だ。閑静な住宅地の中、子どもたちの野外学習施設がある場に軍事演習場を作る暴挙に反対し、住民は自衛隊に対する意見の違いを超えて共に立ち上がった。地区の住民総会を開き、自民党でさえ反対の立場に。3月20日住民集会には1200人が集まり、高校生が反対意見を述べて大きな共感を呼んだ。

防衛省が市民に屈した

 ついに自衛隊訓練場計画を断念に追い込んだ。照屋さんは「市民の大きな勝利。防衛省が市民に屈したということでは非常に大きなことだ」と述べている。

 照屋さんは2024ZENKOin大阪に参加する。交流を深め、この闘いの勝利に確信を持ち、うるま市民と連帯して全国で自衛隊ミサイル基地化・要塞化を止めよう。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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