2024年08月02日 1832号

【大浦湾埋め立てを許さない/受注ゼネコン抗議一日アクション/辺野古新基地建設】

 政府・防衛省は沖縄県との事前協議を打ち切り、8月から大浦湾側でくい打ち工事を始めると発表した。「Stop!辺野古埋め立てキャンペーン」と「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」は7月17日、埋め立て工事を受注しているゼネコン各社に抗議する一日アクションを展開した。

 抗議先は、大林組・安藤ハザマ・東洋建設・五洋建設・日本工営・東亜建設・大成建設の7社。のべ233人が参加した。

 7社はそれぞれ共同企業体を組み、護岸工事などを数十億〜百数十億円の契約金額で請け負う。ホームページに掲げる「地球に優しい」「持続可能な社会の実現に貢献」「地域社会との調和」「生物環境の保護」といった謳(うた)い文句とかけ離れた事業だ。

 参加者から「大浦湾は生物多様性に富む、地球に残された数少ない豊かな海。生態系は一度壊してしまったら元に戻せない」「米軍占領下の沖縄で本格化した基地建設工事を引き受け、ドルを稼いだのも、これら大手ゼネコンだ」などの発言が相次ぐ。東亜建設前では、通りがかった高校生がマイクをとり、「戦争になったら、戦場に行き、死ぬのは僕たち。そんなことがないよう、大人の人たちは戦争を起こさないために頑張ってほしい」とアピールする場面もあった。

 申し入れ書を受け取ったのは、大林組・日本工営・大成建設のみ。だが、この3社からも「受注契約の破棄」「工事の中止」の要求に回答はなかった。7社すべてに向けて「自然を壊して儲けるな」「民意を無視して儲けるな」「基地をつくって儲けるな」とコールをぶつけた。

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