2024年08月09日 1833号

【新しい民主主義のうねり/都知事選・地域変革交流会/手づくりの政策提言を日常的な市民運動へ】

 2日目、東京会場で「都知事選で広がった地域共闘・地域変革」をテーマに交流会が行われた。

 「やさしいまちをつくる会きたく」の藤平輝明さんが基調提案。「ボトムアップ型の候補者選び、400を超える政策づくり、『ひとり街宣』など創意あふれる選挙活動は質量ともに『新しい民主主義』と言われる新局面を開いた」と振り返り、「市民がつくった政策提言―低賃金、高い保険料、家賃・学費、人権・平和・基地被害など―をさらにブラッシュアップし、日常的な市民運動に活かしていこう」と呼びかけた。

 昨年の地方選挙を区長候補として闘った「下町23シスターズ」4人のうち3人も報告した。「小池知事の学歴詐称疑惑追及の署名を提出したが、大手メディアはひと言も報道しない」(足立区・西山千恵子さん)「一番苦しんでいる若い世代に私たちのほうから近づいていって、本音を出し合ってお付き合いしましょう」(北区・橋本弥寿子さん)「今回の選挙は政党が負けた選挙。政党を嫌った有権者の票が石丸候補になだれ込んだ」(江東区・芦沢礼子さん)

 討議では、「赤羽自然観察公園を100年の森に育てる会」の取り組みが注目された。公園を分断する道路計画に反対し、現地ウォーキングや歌『森にしようよ』、紙芝居など多彩な活動を重ねる。市民連合しながわ、有賀精一・日野市議、永井朋子・北区議らからも「4年後を待たず都政を変える運動を」などの発言があった。

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