2024年08月16日 1834号
【2024ZENKO労働運動分科会/あきらめない!つながり声を上げる/秋のキャンペーン デモ 行動へ】
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7月28日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)in大阪第5分科会は、なかまユニオン、首都圏なかまユニオンが「あきらめない!つながり声を上げ、不安定労働撤廃へ!」をテーマに呼びかけ、大阪・東京を結び多くの争議報告・交流・論議がされ、決議案を確認した。
冒頭、厳しい弾圧、組合つぶしと闘う連帯労組関西生コン支部副委員長の武洋一さんが特別報告。「関西生コン支部の原則的な闘いへの弾圧は今後も避けられない。しかし、やりとげなければ闘いは終わらない。ご支援を得ながら最後まで闘う」と決意を述べた。
討議は(1)「非正規春闘と職場改善」(2)「介護職場での組合つぶしと闘う」(3)「労働法制無視の職場支配、人権侵害と闘う」(4)「解雇と闘う」の4つの柱で闘いただ中の争議が報告された。
24非正規春闘
なかまユニオンから井手窪啓一委員長が「なか卯〜不払い賃金を取り戻そう!賃上げキャンペーンを全国へ〜」と題して24非正規春闘を報告。今後のキャンペーンを呼びかけた。「賃上げとともに、着替え時間朝夕5分ずつの不払い賃金を払え、朝出勤時の15分切り捨てを支払えと要求。会社は1日3分、組合員にのみ着替え時間の不払い賃金を過去3年間分払うと言う。着替え時間3分はおかしい。なか卯は、正社員は190名ほどで、非正規社員は1万2700人いる。全員に払えと要求している。最低賃金の目安も出たので、秋季賃上げ、大阪府の店舗平均時給1100円に150円の賃上げを要求。8月19〜23日をキャンペーン期間として、100店舗に賃金アンケートチラシを配布する。ぜひ参加を」
同じく神明会ラ・アケソニア分会の渋谷国彦代表は「分会代表の私への雇い止め攻撃を撤回させるため、9月14日に300人のデモに取り組む」と決意を語った。分会員の「職員・利用者さんが減る中で、職場のまとめ役である渋谷さんまでいなくなったらもっともっと大変になる、(分会長に)本当に残ってほしくて組合に参加した」との熱い発言もあった。
首都圏なかまユニオンの伴幸生委員長は、ともに東京総行動にエントリーしている「サイネオス」「協成」争議について、国連ビジネスと人権作業部会報告書なども活かして取り組むと報告。「協成」争議については、当該の李善学組合員らから「来日後、2017年に株式会社協成に入った。ハラスメント等で休職し、会社は復職可能の診断があるにもかかわらず復職させず解雇してきた。当時、組合に入って労働条件の改善を求めたことへの組合嫌悪があると感じる」「会社は団体交渉開始後に雇用関係不存在のスラップ訴訟を仕掛けてきたが、地裁では会社の訴えは却下され、ハラスメントへの損害賠償が認められた。会社は控訴したが、都労委では和解協議が始まる。裁判費用が高額になっている。支援する会に入って応援してほしい」との呼びかけがあった。
いま ユニオンの出番
このほか、なかまユニオンからは、会社の不正を指摘したら賃金を下げられ不当な待遇を受けている組合員や、解雇していないと言い張り団体交渉を拒否する居酒屋への宣伝行動に取り組む組合員など多くの組合員が発言。首都圏なかまユニオンでも、派遣会社で正社員でも派遣先がないと言われハラスメントを受けたことと闘い、謝罪、再発防止、労災認定に協力するという合意書で解決に至った事例、福祉職場で残業代の未払いを過去3年分退職者も含めて支払わせた事例など、次々と報告が行われた。
討議で、厳しい職場支配と攻撃に対し、労働者の人権を守るために組合活動が重要であることが改めて共有され、決議案を確認した。
主な項目は、▽不払い賃金を取りもどすキャンペーンを全国のなか卯店舗で取り組もう!▽医療法人神明会の組合つぶしを許さない。分会長の雇い止め撤回300人デモを成功させよう!▽労基法・労安法を守り、ハラスメントの無い職場を作ろう!ハラスメント禁止条約を批准しよう!▽10・22東京総行動、大阪10・14東京10・27の団結まつりを成功させよう―など。
神明会の当該渋谷分会長の「団結ガンバロー」で参加者一同、秋からの闘いに向けて意思を固めた。
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