2024年08月16日 1834号

【第1分科会 2024ZENKOin大阪/戦争を止め 世界―社会を変える パレスチナ・ウクライナ即時停戦を/パレスチナ連帯 労働者のセンター建設支援】

 7月28日に大阪市内でZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)第1分科会「国際連帯、国内連帯の力でパレスチナ・ウクライナ即時停戦を勝ち取ろう!沖縄、琉球弧、全国の軍事化を止め東アジアの平和を切り開こう!」が開かれ、オンラインも含めて約130人が参加した。


 DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)のアーメド・フセインさんが口火を切る。

 「ガザでの虐殺を終わらせ、自由なパレスチナのために闘うことが最も緊急の課題だ。イスラエルの入植者国家は崩壊しつつある。経済的には4万以上の企業が閉鎖され、国際司法裁判所がイスラエルをアパルトヘイトと断罪。イスラエルは国際的に孤立している。DSAの各支部は、抗議活動やBDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)キャンペーンを通じて経済的法的政治的圧力をかけている。多様な戦術を用い、創造的な手法で闘い、絶望を克服し、より良い世界を目指す意志を育むことが重要だ」

現地から連帯求める声

 パレスチナ現地からの声をPLSU(パレスチナ労働闘争ユニオン)書記長のモハンマド・アロシュさんが届ける。

 「イスラエルの戦争犯罪とアメリカの支援を非難する。パレスチナへの国際的支持は高まっている。イスラエルの占領によるガザ地区の破壊と労働者の困難な状況に対する連帯を訴える。IMF(国際通貨基金)及び世界銀行による新自由主義政治を進めるシステムがはびこっている。パレスチナ国家の独立と平和を求める国際的な労働戦線の構築を呼びかけたい」

 イラク労働者共産党サミール・アディルさんはイラクの闘いを報告しパレスチナ連帯の方針を提案した。

 「イラクは侵略と占領から20年以上経過した今も混乱し、電力不足や失業、私兵の横行など状況は深刻だ。イスラム政治勢力などの米軍の基地への攻撃は政治的欺瞞(ぎまん)で、パレスチナ問題とは無関係だ。そうした中で、民主的で政教分離の独立した大衆組織CFC(自由と変革のための会議)を立ち上げた。また、中東に新たにパレスチナ連帯のための労働者階級のセンターを設置し全世界へ拡大していきたい。ぜひ協力を」

 日本の各地域からイスラエル協力企業抗議や共同した連帯行動も次々に報告された。参加者は、パレスチナ連帯の運動が世界中で取り組まれイスラエルを追い詰めていることを確信した。





平和式典へのイスラエル招致抗議/ガザ攻撃やめろ/広島

 8月6日、被爆79年を迎えた広島でもガザ攻撃やめろの声を上げた。広島市が、ドーム周辺を含め平和公園全域に何ら法的根拠のない違法な入場規制を行い、市民の行動を排除した上でイスラエルを平和記念式典に招いたことに厳しく抗議した。(ZENKO広島・日南田成志)



虐殺やめろ!/緊急アクション 若者らが御堂筋デモ/大阪

 8月2日、関西ガザ緊急アクションとKYMC(Kansai Youth Movement For Change、立命館大学学生有志を中心とする若者グループ)共催の「パレスチナ解放を求めて ピースマーチ」は、「パレスチナに自由を! 虐殺やめろ!」と100人ほどが御堂筋で声を上げた。若者のエネルギー溢れるマーチに、沿道からも手を振ったり、スマホをかざすなど手応えと共感が広がった。

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