2024年08月30日 1835号

【議会を変える/東京都日野市議/あるが精一/頑張りぬいた都知事選 都政変える運動はもう始まった】

 東京都知事選挙。私は本コラム6月28日号で「大方の見方は現職小池知事と蓮舫予定候補の一騎打ちです」と書き、国政における反自民の民意が有利に働くと述べました。

 けれど、実際は一騎打ちどころか、小池知事292万票、石丸候補165万票、蓮舫候補128万票。石丸氏と蓮舫氏を合わせれば小池知事の得票数を上回ったことからも決して小池氏が都民の過半から支持を得たわけではありませんが、いずれにせよ私たちの思う結果となりませんでした。

 小池都政が大企業・富裕層ファーストの政治となっていることは現状を見れば明らか。樹齢百年を超える樹木伐採で問題の神宮外苑再開発、築地市場跡地の再開発。しかもこの計画の中心となっている三井不動産に都庁の役人が大量に天下っていること。晴海フラッグと呼ばれる東京オリンピック・パラリンピックの選手村を改修した巨大マンション群が企業や富裕層に格安の値段で転売されたこと。こうした問題がぞろぞろ出てくる。これが自民党政治に限りなくすり寄る小池都政の実態です。

 蓮舫候補の政策は、この小池都政を変え、自由主義の行き過ぎを止め公共を取り戻す内容であったと思います。

 しかし、小池都知事は政策での争点化を避け、「公務優先」(全くの偽り)といって選挙活動。マスコミもこの違法なやり方を問題とせず、小池氏の行動を報道する。政策争点がぼやければぼやけるほどに、石丸氏の政策を語らず都内をくまなく回りSNS発信する選挙戦術がはまり、多くの無党派票を得ることになったということではないでしょうか。

 とは言え、私自身今回の都知事選ほど頑張った都知事選は過去にありませんでした。日野・市民自治の町をめざす会は街頭宣伝をはじめシール投票なども交えた活動をイオンモール前で繰り広げました。また私も含む8名の市議(議員定数24名の3分の1)が結集し都議も加わり、9名で二週間近くわたり朝夕に主要3駅(豊田、日野、高幡不動)宣伝を連日実施しました。市民が自発的に都知事選に全都で立ち上がったことは画期的だと思います。4年を待たずに都知事を変え、都政を変える運動はもう始まっています。

 岸田首相から首すげ替えで、国民を欺こうとする自民党。総選挙10月説も出始めています。私たちは総選挙勝利、来年の市長選勝利、都議選勝利へ向け頑張ります。
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