2024年09月20日 1838号
【爆発事故・子ども動員の万博を区民が追及 大阪・城東区で市民団体協議】
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万博をめぐる横山大阪市長・吉村城東区長宛て「質問・要望書」の回答を受け、「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」「夢洲カジノを止める大阪府民の会・城東」は9月5日、区役所で市民団体協議を持った。
大阪市万博推進局の各課長代理、市教委職員7人に対し、区民ら37名が、爆発事故以降も出続けるメタンガスや有毒物質、小中高校生の万博遠足などの問題、危険性を問いただした。
「ともにつくる会・大阪」代表の山川よしやすさんが「本来参加すべき城東区長が来ていない。区民の不安や疑問に真摯に応えようとしていない」と鋭く指摘。
参加者から、「事故への万博協会の対応は隠蔽体質」「人が立ち入り禁止の夢洲1区を子どもたちの昼食場所になど本来ありえない」と大阪市の姿勢を問うと「100%安全であるとまでは言えない」との答弁。市が市民の声を受け情報開示させるべきと迫った。また、費用4億2千万円という休憩所の上の危険な建造物「巨石パーゴラ(棚)」への批判にも検討すら拒否する頑なな姿勢に終始した。
万博遠足については区内の保護者らが疑問・不安を発言。「プロの先生が中止を求め、安全と言い切れないのになぜ行うのか」「なぜリスクの高い場所に連れていくのか。教育的な意味があるのか」と家族の切実な思いを訴える。市教委自身も「何が学習できるのかが現時点ではっきりしていない」と、意味もない遠足との認識を自覚していることがあらわになった。
2時間では全く足りなかったが、区に要望書を出して協議の場を持ち、市民の声を直接行政に届けた意味は大きい。平日午前に37人も参加し、本当に怒っている姿と思いを伝えた。こうした活動をさらに拡げたい。
(平和と民主主義をともにつくる会・大阪 田中秋子)
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