2024年09月27日 1839号
【脱原発は待ったなし すべての原発を廃炉に/全国から5000人/東京】
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「命をつなぐ地球環境を さようなら原発全国集会」が9月16日、東京・代々木公園で行われ、5000人の市民が参加した。
集会では、原発と闘う市民が全国各地から駆けつけマイクを握る。
「女川(おながわ)原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」の多々良哲さんは「東日本、東北の住民が抱いている、原発に対する不安や不信を再稼働によってつぶそうとしている。女川原発に露払いをさせて、柏崎刈羽原発の再稼働をもくろんでいる」と東京電力の思惑を指摘した。
柏崎刈羽原発7号機は核燃料を装填し、主要設備検査が完了。設備面では再稼働が可能な状態だ。「新潟県平和運動センター」の有田純也さんは「再稼働の同意に関して、残るは県知事と県議会のみ。県知事・議会だけに決めさせないために、県民投票を求める運動を始める。全国の皆さんにも支援をお願いしたい」と再稼働阻止に向けて力を込める。
東電は、青森県むつ市に建設中の中間貯蔵施設に、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料の搬入を予定している。「来週にも運ぼうとしている」と有田さん。「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」の栗橋伸夫さんも危機感を強める。「東海第二原発運転差止訴訟原告団」の相良衛(まもる)さんは、再稼働を断念させ廃炉を目指す運動の強い決意を表明した。
福島からは、「これ以上海を汚すな!市民会議」と「甲状腺がん子ども支援ネットワーク」が放射能被害の現状を訴え、他の原発関連の訴訟団もプースを設け、脱原発や原発事故の国の責任を広くアピールした。
「Friday For Future Tokyo」の大学一年生、二本木葦智(よしとも)さんは「原発は気候正義に反している」と脱炭素社会に原発はいらないと言い切った。
集会後、渋谷周辺をデモ行進。「原発推進政策反対」「海洋放出絶対反対」「原子力では気候危機は止められない」などを訴えた。
主催者を代表して落合恵子さんは語る。「自民党総裁選挙に立候補している人たちで、脱原発の声は聞こえないが、あきらめないで闘っていこう」
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