2024年10月25日 1843号
【OPEN(平和と平等を拓く女たちの絆)/おんな・こどもをなめんなよ!の会が集会/米兵の性暴力糾弾 隠ぺいを許さへん】
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「米兵の性暴力糾弾・隠ぺい許さへん」の怒りで、会場はいっぱいになった。10月6日、「おんな・こどもをなめんなよ!の会」が呼びかけた集会だ。
秋林こずえさん(同志社大学大学院教員)に、「ジェンダーの視点で問うー軍事主義と性暴力」とのテーマで、沖縄で米軍が犯した性犯罪の本質と背景について語っていただいた。
まず、軍隊は「構造的な暴力組織」であり、訓練を通して「人を殺せるように敵を非人間化する」。特に「女性をひれ伏させる思想」を植え付ける。一方、被害者は性暴力を受けたことを「恥だ」と思い込まされ、声を上げられない状況になっている。
加えて、沖縄では日米地位協定によって米兵は守られており、「犯罪を犯してもつかまらない」と思っているようだ。基地周辺だけでなく、沖縄全体がいまだに「占領状態」にあるということだ。同時に、今回の事件では、日本政府が事件を隠蔽したことに怒りが巻き起こっている。
8月23日、那覇地裁で公判が行われた。被告の米兵は、無罪を主張。被害を受けた少女に対しては、5時間もの間、「抵抗の有無」を問う尋問が繰り返し行われた。性暴力被害者に対する配慮のなさが問題になっている。
今回の事件を通して、「軍隊がなければ安全ではない」という「軍事主義」は間違いであり、「戦争を前提とする社会構造」そのものを変えていかなければならないことが強調された。
米軍関係者による性犯罪は、フィリピン、韓国、米国でも起こっていることが報告されている。また米軍だけでなく、軍隊のあるところではどこでも起こることである。講演を通して、改めて、戦争が続く限り性暴力はなくならないことが明らかになった。ジェンダーの視点からも、戦争政策、基地強化を止めていかなければならない。
SACHICO存続を
アピールでは、性暴力救援センター・大阪SACHICO(Sexual Assault Crisis Healing Intervention Center Osaka)の存続を求める訴えがあった。大阪SACHICOは、阪南中央病院が24時間体制で運営してきた性暴力の被害者救援センターである。しかし人員の確保が困難になり、2025年3月をもって、退去を求められている。
大阪府の責任で、公的な病院を拠点とする支援センターが必要だ。いま、「性暴力救援センター・大阪SACHICO存続のための全国署名」が呼びかけられている。私たちOPENもこの署名に取り組んでいる。
(OPEN代表・山本よし子〈茨木市議〉)
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