2024年10月25日 1843号

【進むソフト面の戦争準備/衆院選でブレーキを/東京南部 平和の集い】

 10月6日に東京・大森で開かれたZENKO南部主催の平和の集いで、沖縄国際大学元非常勤講師の西岡信之さんから「日本は『戦争できる国』から今や『戦争する国』に変貌した」とのお話を聞きました。

 中でも危険だと感じたのは、ソフト面の戦争準備=宣撫工作という自衛隊の同化作戦の実態でした。例えば今年8月、アナウンサーの女性に戦闘服を着せてF15戦闘機に乗せる番組が放映されたり、大原公務員専門学校や沖縄調理師専門学校でも自衛官を募集するなど、ソフト面での「戦争する国」づくりを大胆に進めており、特に青年層への浸透を強めてきています。

 自衛隊基地がある那覇市小禄(おろく)のスーパー前で4月に「青空食堂地域健康ふれあい祭り」が行われ、カレー千食が無料で振る舞われたという話は、私の地元・品川で8月に行われた大井どんたく夏祭りに装甲車が何台も展示され、入隊案内所のテントで若者に自衛隊のバーチャル体験をさせていたのと同じだと思います。

 那覇市議選で当選した女性7人のうち2人が選挙中“私は自衛官の妻”と横断幕を掲げていたそうです。

 私は、子どもを装甲車に乗せて喜んでいる若い親たちに「あなたは戦争する軍隊に変質した自衛隊にわが子を率先して入れたいのですか?」と問いたい。27日の衆院選で、戦争準備にブレーキをかける政権へと変えたいとの思いを改めて強くしています。

(東京 平和・環境・人権しながわ 北村純一)

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