2025年02月14日 1858号
【沖縄・全国の軍事化阻止 「ひとごとじゃない」祝園弾薬庫の地元で/写真展 沖縄辺野古はいま/京都府精華町】
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2月1〜2日、陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地に大型弾薬庫計14棟が増設されようとしている京都府精華町で「沖縄平和連帯京都南部の会」主催の「写真展 沖縄辺野古はいま」が開催され、40人以上が来場した。2日朝刊の地元紙、全国紙の地域面に掲載されたことで、この日は新聞を見たという市民も多かった。
来場者は、民意を顧みず自然を破壊しながら進められている沖縄辺野古の新基地、南西諸島に次々と作られているミサイル部隊駐屯地、そして2024、25年度予算で306億円もの税金をつぎ込み作られようとしている祝園の大型弾薬庫の問題を伝えるパネルや映像を見ながら、スタッフの説明に熱心に耳を傾けた。
来場者の半数ほどが地元精華町在住。国が所有者などの情報を集める「重要土地等調査法」による基地から1`b圏内の「注視区域」に住んでいる住民もいた。まさに「ひとごとではない」と見入っていた。
会場には、これまで「京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」で防衛省に住民説明会の開催を求める街頭宣伝、署名呼びかけなどで使われた「12(ヒトニ)式地対艦誘導弾能力向上型」ミサイルの実物大横断幕やパンフレット「『学研都市』にミサイル弾薬庫!?」など、多彩なグッズが並べられていた。
「京都南部の会」の神田高宏さんは「写真展のチラシも1500枚ほど配ったが、新聞が取り上げてくれ、来られなかった人も含めて大きな反応につながった。多くの人がこの問題を知った。近畿中部防衛局に住民説明会の開催を求める署名は6千筆提出したが、新たに集めた4千筆以上を2月14日に提出する。説明会が開かれるまで行動を続ける」と写真展の意義と一層の運動への抱負を語った。


沖縄・米兵性暴力事件 決して許さない
11月にも米海兵隊員による性暴力事件が起きていた。「基地・軍隊はいらない4.29集会実行委員会」は米国大使館抗議行動を呼びかけるとともに、モナハン駐日米国臨時代理大使宛てに「一刻も早い全軍撤退」を求める抗議文を送付した。(1月29日 米国大使館近く)

砂ぐい打ち込み開始に抗議/辺野古実 防衛省前行動/軟弱地盤に基地はできない
沖縄防衛局は1月29日、辺野古新基地建設に向けた大浦湾での砂ぐい打ち込み作業を始めた。2月3日、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」による毎月第1月曜日の定例防衛省前行動は、完成の見込みもない「地盤改良工事」の既成事実化に抗議する行動となった。
沖縄から名護市議の東恩納琢磨さんが電話メッセージ。「沖縄の自治をないがしろにし、県知事の権限を奪った代執行―他の46都道府県のどこにもない。沖縄差別というしかない」と訴え、「海底に砂を敷き詰めてから砂ぐいを打つことになっていたのに、すべて敷かなくていいと後出しジャンケンでルールを変えた。自治を尊重する国になるためにも、辺野古には基地ではなくジュゴン保護区をつくろう。これからもみなさんと一致団結して行動していく」と決意を述べた。
「海面下90bの深さの砂ぐい工事は前例がない。費用も何倍にも膨れ上がっている。5300種以上の生物がすむ生物多様性豊かな海への砂ぐい打ち込みを直ちに中止せよ」と求める抗議文が防衛省職員に手渡された。「基地はいらない」「埋め立てやめろ」と声を上げながら防衛省目がけて節分の豆をまき、「大浦湾を殺すな」「軟弱地盤に基地は無理」「日本政府は沖縄の声を聞け」「諦めないぞ」とコールをぶつけた。
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