2025年02月21日 1859号

【韓国市民の闘いに連帯/院内集会開く/人権と尊厳を守る「光の広場革命」】

 韓国市民の尹錫悦(ユンソンニョル)政権退陣・民主化闘争に連帯する集会が2月5日、参院議員会館で開かれた。

 「尹錫悦即刻退陣・社会大改革緊急行動」共同議長のパク・ソグンさんがマイクをとる。「光の広場革命が現在進行中だ。老若男女の主権者国民が集い、風刺やユーモアがあり、“弾劾棒”=ペンライトを持って行進し、差別と嫌悪に苦しめられた10代20代30代の若い女性が抵抗の核心主体として先頭に立っている。その姿は新しいK(コリア)文化として定着。世代を超えて学び合う民主主義教育の場となっている」

 続いて同緊急行動共同代表のキム・ギョンミンさんは「韓国の民主化運動は平和運動でもある。石破のアジア版NATOは平和のための多国間協力ではなく、中国・ロシア・北朝鮮を排除・制圧する戦略。朝鮮半島は分断体制から両国体制に転換した。日朝国交正常化など東アジアの多国間の安全保障体制の樹立に向けて韓日の市民社会が共に活動しよう」と呼びかけた。

 「女性労働者2人が屋上で1年以上籠城。私たちは尹錫悦退陣だけでなく、多国籍企業と国家が労働者をないがしろにしない、人権と尊厳が守られる新しい民主主義を望んでいる」と訴えたのは、親会社・日東電工に雇用継承と人権尊重を求めて闘う韓国オプティカルハイテック労組のチェ・ヒョンファン委員長。

 ピースボート共同代表の野平晋作さんは閉会あいさつで「過去の植民地支配を批判するのは“反日”ではなく“抗日”=日本帝国主義に対する正当な抵抗だ。“抗日”は韓国だけでなく日本の市民にこそ必要な姿勢。私たち自身が“抗日”に徹しなければならない。日本社会を韓国民主化運動に呼応できる社会へと変えていこう」と力を込めた。

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