2025年03月07日 1861号

【ウクライナ戦争は直ちに停戦!ガザの虐殺を止めよう/東京でシンポジウムとスタンディング】

 ロシアのウクライナ侵攻から3年の2月24日、東京・千代田区で「ウクライナ・パレスチナの即時停戦シンポジウムV」(同実行委員会主催)が開催され、オンラインも含め150人が参加した。終了後、御茶ノ水駅頭で「イスラエル軍事企業に産業ロボットを売るな」「ジェノサイドに加担するな」の横断幕などを掲げスタンディング。行き交う市民に訴えた。

 シンポジウムで、青山学院大学名誉教授・羽場久美子さんは「2022年3月末、ロシア、ウクライナがともに賛成した中立化・非武装を内容とするトルコ停戦提案に反対したのが米英。米大統領選でのトランプの地滑り的勝利の背景の中に、若者やアラブ、黒人、ヒスパニックの人びとの『戦争を終わらせよう』の要求がある」と指摘。「『殺すな』という一つのメッセージの下に団結し、一刻も早く殺戮(さつりく)の連鎖を止めねばならない」と訴えた。

 「アクション沖縄―Achieve Gender Equality(アチーブ ジェンダー イクオリティ)―」共同代表の神谷めぐみさんは「2024年の少女暴行事件を機に立ち上げ、10月国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)に参加した。12月沖縄県民大会を県女性団体連絡協議会が呼びかけ、2500人で政府の事件隠蔽(いんぺい)に抗議。(1)被害者への謝罪・精神的ケア・補償(2)プライバシー保護・二次被害防止徹底(3)速やかな情報提供(4)日米地位協定の抜本的改定を要求した」と米兵の性暴力問題を報告。「『女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議』で平和構築における女性の参加が決議され、日本も行動計画を策定したが、(1)国内問題軽視(2)米軍基地問題の欠落(3)地域の声の反映不足がある」と、平和のネットワークづくりへ問題提起した。

 米国在住ジャーナリストでカリフォルニア州立大学フレズノ校助教授の大矢英代さんもオンラインで報告した。





ロシアはウクライナ侵攻をやめろ/銀座デモに600人/大阪では領事館に抗議

 同日、日比谷野外音楽堂では総がかり行動実行委員会などの主催で集会が開かれ、600人が参加した。

 「停戦合意の前提には、米国でもロシアでもなく、ましてやゼレンスキー大統領でもないウクライナ市民の願いが反映されなくてはならない。当事国ウクライナの市民の安寧な生活の復興なくして大国間のエゴイズムによる一方的な停戦合意は認められるはずがない」などのスピーチがあり、集会後は「ロシアはウクライナから撤退せよ」「すべての戦争反対」とコールしながら銀座をデモした。

 *   *   *

 大阪でも、地元グループなど3団体が呼びかけ、ロシア総領事館前(豊中市)で侵略3か年抗議行動を展開した。100人を超える参加者が「ロシアはウクライナ侵略をやめろ」と声を上げた。



MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS