2025年03月14日 1862号
【議会を変える/大阪狭山市議 小芝ひでとし/幼稚園・こども園の統合条例案 反対へ議会内外で全力】
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この4か月間、保護者・住民とともに懸命に取り組んできた幼稚園・こども園の統合問題は今、最大の山場を迎えています。
大阪狭山市教育委員会は、3つの幼稚園と1つのこども園を1つに統合し、市の南端部の西山台に移転する計画を強引に進めています。それに対し移転予定地から最も遠方となる東野幼稚園周辺の住民がついに立ち上がったのです。
「東野幼稚園をなくさないでください」の1点に要望項目をしぼった「徒歩・自転車で通える幼稚園の存続を求める署名」は、1月7日の一次提出(633筆)に加え、2月21日、408筆の二次提出を行いました。わずか3か月足らずの期間で計1041筆の署名が集められたのです。署名運動の経験などほとんどない保護者・住民の熱い思い、パワーを感じ取ることができました。
1月27日、当局が初めて開いた東野幼稚園での説明会にも、平日の午前中の集まりにくい時間帯であるにもかかわらず、15名の保護者が参加しました。
「4園を1園にするのは無謀です。ここから西山台までは遠くていけません」「来年度の入園希望者は少なかったかもしれないが、たまたまコロナの影響で出産控えが多くなり、そうなっただけ。そのあとの入園を待っている子どもたちはたくさんいます」「役所の人たちは内々でいろんな準備をしてきたと説明するが、当の私たちにはほとんど何の説明もなかった。あまりにも急ではないですか」と次々と声が上がりました。
当局は、統合案だけではなく、今年4月からの入園の応募がなかったとして、東野幼稚園の入園募集を打ち切り、他の園より2年早く廃園にする手段に打って出ました。
そして、2月26日から始まった3月定例議会に、それも含めた4つの園を1つに統合する条例案を上程してきたのです。条例案は、3月13日の総務文教常任委員会で審議され、3月26日の本会議最終日に採決されます。
大阪狭山市議会の、保守系が多数を占める議会構成では、条例案を否決にまで持っていくことは難しいかもしれませんが、この4か月で掘り起こし耕してきた保護者・住民との共同の力を信じ、議会の中でも議会の外でも、やれるだけのことをやっていきたいと思っています。 |
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