2025年03月14日 1862号
【新しい日野市へ あなたとともに/市民との対話によるまちづくりへ/あるが精一さんが立候補表明/東京・日野市長選】
|
異色の記者会見が2月26日、東京・日野市で行われた。市長選(4月6日告示、13日投開票)に市議のあるが精一さんを擁立した市民らがプラカードを掲げてずらりと並び、ひと言ずつ市政への願いを語る。
「農地と用水と緑を守るまちへ」「困ったときすぐに相談できる日野市に」「避難所に女性の責任者を」「移動教室・修学旅行の完全無償化」「住宅地のど真ん中に巨大なデータセンター、あり得ない」「平和が一番。9条守ろう」「1時間に1本のミニバスは不便」「不正をただせる人はあるがさんだけ」「森や畑、田んぼはみんなの宝」「秘密裏に進められたごみ処理場建設に苦しい思い。情報公開を大事に」…
4年前の前回、汚職まみれの現職市長に1685票の僅差で敗れたあるがさんがマイクをとり、市長選再挑戦を表明する。「新しい日野市へ あなたとともに〜市民との対話によるまちづくりをすすめます」をメインメッセージに「3つの立て直し」「2つの全力“推し”」の政策を説明した。
3つの立て直しは「元気なまち」「環境優先のまち」「不正のないクリーンなまち」。“コストカット型”市政を転換し、暮らしと地域経済を元気にする。日野市「環境基本条例」「まちづくり条例」で超大規模開発を規制し、緑と清流、環境重視のまちをつくる。元副市長が主導した不正を根絶し、奪われた税金を取り戻し、市民が主役の市政へと転換する。
2つの全力“推し”は「教育・子育てを全力支援」「まちを元気に!地域産業を全力応援」。学用品費や宿泊費などを順次無償化し、夏休みなどの子どもたちに給食を提供する。地域の疲弊を食い止めるため、公契約・小規模修繕事業・リフォーム助成を充実させ、農業と学校給食・商業・福祉との連携を強化し、まちの中をお金が動いていく地域経済へ支援を拡充する。
「どんな選挙戦にしたいか」と問われたあるがさん。「すでに決まったことをトップダウンで下ろして実行するスタイルではなく、市民のみなさんがワイワイガヤガヤこんなまちにしたいという思いを語り合う。市民一人ひとりの声を吸い上げ、みんなが『この政策でいこう』という気持ちになる選挙、まちの中が明るく元気になる選挙にできれば」と答えた。
あるがさんは3月3日、市議を辞職。22日には市民の声を集めて総決起集会が開かれる(13時30分〜 七生公会堂<京王線高幡不動駅から徒歩8分>)。

 |
|