2025年03月14日 1862号
【世界から戦争勢力追放し民主主義的社会主義へ/各地でMDS集会】
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民主主義的社会主義運動(MDS)は3月1、2日、全国13か所の3月集会をスタート。パレスチナ停戦合意完全履行、ウクライナ即時停戦を実現し、軍事費を削り市民生活と命を守ろうとアピールした。(関連記事2・3・6面)。
万博・カジノゴリ押しの維新府市政を倒す/大阪市集会
大阪市でのMDS集会は3月2日、城東区民センターで行われた。
はじめに、MDS書記長の山川よしやすさんが基調報告。国際情勢では、連邦職員の大幅削減や巨大資本のための規制緩和を狙う米トランプ政権の政策を「徹頭徹尾グローバル資本の利益を代弁し、追及するもの」と規定した。国内情勢では、石破政権の大軍拡や医療費抑制政策を批判し、予算配分を市民生活本位に組み替える必要があると訴えた。
また、自身の阪神大震災での体験や能登半島地震、パレスチナ情勢に触れ「どうして人間が軽んじられているのか」と問題提起。人権、平等、自由をないがしろにする資本主義のシステムを抜本的に変革し、民主主義的社会主義を展望して闘うと強調した。
フロアからの発言では、万博・カジノをゴリ押しする維新府政・市政への批判が相次いだ。「維新が議会を独占している限り、住みよい大阪にはならない。維新を倒す候補の人選を急がないと」という意見も。
教職員ユニオン松田幹雄さんは万博への子ども招待事業について「見せかけの成功を演出するもので、子どもにとっては有害無益」と述べ、中止を訴えた。

赤羽駅東口再開発など地域変革課題を交流/東京北部集会
基調報告後のグループ討議で、(1)赤羽駅東口再開発、名主の滝公園#ー採反対など地域変革課題(2)2月21日、イスラエルのジェノサイドを支える死の年金£ヌ及厚生労働省交渉(3)「月桃の花」歌舞団による「物価高の中、生活を良くするアンケート」が報告された。
北区では、日常生活の中で情報を交換し合いグループラインを作るなど小さな会がたくさん作られている。
夏には木陰が涼しく他県からの来訪者もある“名主の滝公園”が王子にある。道路作りを名目に樹木伐採が決定、開始された。抗議、署名、区議会傍聴を続ける。
赤羽駅東口再開発問題では「住民本位の赤羽まちづくりを進める会」を結成し懇談会開催を要請。「140年の由緒ある小学校、区民憩いの赤羽公園を守りたい」が区民の総意だ。タワーマンション駅前開発の失敗例や住民意見を出し検討会を傍聴。着工は2年延びることになった。反対運動の成果だ。タワマンでなく「修復型まちづくり」を目指している。
討議ではトランプ・ゼレンスキー会談決裂も論議され、「根本は国際法が基準」。パレスチナ連帯では「国連総会決議に従い日本政府にBDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)を要求する」とまとめられた。

京都集会/若い人にMDSの姿を届け状況変える
3月2日に開催された京都集会には20人が参加。ネット配信も行った。リレートークでは、MDS活動の中で得たものを報告した。
東京で行われたイスラエル協力企業への抗議要請行動(2/19)に参加した小林さんは、警察官の妨害をはねのけイスラエル大使館要請が実現したことなどを通じ「自分がパレスチナのことでできることは何か」と考えた。BDS運動やデモなど「分担して運動をする大切さを実感」し、「命の大切さを訴えるミュージカル公演の成功を」と自らの決意を述べた。
昨年、京都公演で初めてミュージカルに出演した佐々木さんは「若者と沖縄の苦しさがよく表現されていた」と公演を観た母親からの言葉に達成感を感じた。「次の公演は元職場の上司にも声をかける」と語った。
「SNSを味方にして、市民に展望を届けたい」と発言した児島さん。「日本の状況を変えるために、若い人に認知してもらえる領域でMDSの姿を届けなければ」と訴えた。
2グループに分かれ意見交流。「軍拡競争ではなく、軍縮競争を」「困っている人とつながるユニオン運動を」と話が弾んだ。市民の怒りや不満の原因はグローバル資本であることを明確にしてMDSは闘うとまとめがあった。
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