2025年03月21日 1863号
【戦争体制づくりに抗し祝園弾薬庫学習会/市に意見書も/大阪・枚方市】
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隣の町京都精華町・祝園(ほうその)分屯地のミサイル弾薬庫増設問題。枚方(ひらかた)市民は当事者だ。1939年に起きた枚方禁野(きんや)火薬庫の大爆発後の代替地として祝園が選ばれた経過がある。枚方市は、毎年3月に禁野大爆発の悲惨さを伝える「枚方市平和の日」を継続している。
3月2日に「第4回市民がつくる平和の日」(枚方市後援)を開催した。市と市民が一緒に「国の戦争体制づくりに抗する町」にしたいと思う。当日は、パネル展示と講演会。テーマは「軍備拡大は、市民に『平和』『安心、安全』をもたらすでしょうか?」、講師は精華町議の坪井久行さん。30人以上の参加者は講演後、グループに分かれ交流した。 「祝園ネットの署名を持ち、戸別訪問をしている。対話は楽しいが、若い層にどう働きかけようか考えてしまう」「ウクライナ、ガザの状況は不安になる。しかし、弾薬庫は自衛の手段にならない」等自由に意見が出された。参加者は「知ることでつながり身近な人に伝えよう」と元気がでた。
618名(3/7現在)の市民が声を上げた「祝園分屯地の弾薬庫増設に関する説明会を国・防衛省に求める意見書」が3月議会で審議される。総合的な説明会なしで工事を強行することは、許されない。
(大阪・枚方市 大田幸世)
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