2025年03月28日 1864号

【イスラエルがガザ空爆/400人以上の市民を殺害/停戦破壊を糾弾する】

 3月18日、イスラエル軍はパレスチナ・ガザに大規模な空爆を行い、子どもを含む404人を殺害した(3/18ガザ保健当局)。

 ネタニヤフ首相は「イスラエルはより強い軍事力でハマスに対して行動する」と述べた。ダノン国連大使は「我々は敵に慈悲をかけない。イスラエルは人質を全員取り戻すまで攻撃をやめない」と発言した。

 イスラエルは1月から続いていた停戦を破壊し、再びパレスチナ市民を大規模に虐殺する方針を打ち出した。アメリカも、ホワイトハウスのレビット報道官がガザ攻撃についてイスラエルから相談を受けていたと語り、「トランプ大統領が明らかにしているように、ハマスやフーシ派、イランなどイスラエルだけでなく米国を脅かそうとするものは代償を払うことになるだろう」とこの停戦破壊を支持した(3/18NHKなど)。

 1月19日に発効したガザ停戦合意では、3月2日から第2段階に進むことになっていた。イスラエル軍がガザから撤退し、ハマスによる「人質」の全員解放が進められるはずであった。

 しかし、アルジャジーラによれば、ネタニヤフが2月6日に停戦合意第2段階の交渉開始を拒否した後、協議が停滞している。イスラエルは、トランプのイスラエル支持を踏まえ、軍の撤退を拒んだまま「人質」解放だけを求め、ジェノサイド―民族浄化を徹底しようとしているのだ。

 トランプは、米国内でパレスチナ連帯、イスラエル糾弾の闘いを「反ユダヤ主義」として攻撃し、運動参加者の逮捕、米国からの追放を進めようとしている。

ただちに抗議の行動を

 ネタニヤフ、トランプによるこれ以上のパレスチナ市民殺害、追い出しを許してはならない。

 ただちにイスラエル、アメリカ政府、大使館・領事館に抗議を集中しよう。攻撃を即時停止させ、停戦交渉を進め合意を履行させよう。沈黙でイスラエルの暴挙を擁護する日本政府に加担をやめろと迫ろう。イスラエルに対するBDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)運動を徹底して強めよう。 (3月18日)

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