2025年04月18日 1867号
【声明/尹錫悦罷免 民主主義の勝利だ/内乱を終えて社会大改革に進もう/2025年4月4日/尹錫悦即刻退陣・社会大改革非常行動】
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韓国尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の非常戒厳宣布(24年12月3日)から約1週間後の11日に民主労総や韓国女性団体連合など1549の労働組合・市民団体により結成された「尹錫悦即刻退陣・社会大改革非常行動」が、憲法裁判所の罷免(ひめん)決定をうけ、声明を発した。
内乱首魁(しゅかい)尹錫悦が罷免された。大韓民国を驚愕(きょうがく)と恐怖に陥れた「真夜中の非常戒厳」を宣布してから123日ぶりのことだ。憲法裁判所の全会一致の決定が出たが、本来、かなり前に行われるべき決定だ。内乱首魁「尹錫悦」の罷免は、主権者市民の勝利であり、数多くの市民の犠牲と民主抗争で築いてきた憲法と民主主義の力を再確認したものだ。
尹錫悦の12・3非常戒厳は、要件も手続きも備えていない明白な不法であり違憲だ。布告令には違憲的な内容が盛りだくさんで、これを根拠にした国会封鎖も、憲法機関である中央選挙管理委員会を侵奪したこともすべて違憲違法の措置だった。国憲を乱し、暴動を起こした内乱だった。さらに、非常戒厳宣言のために戦争を企画し、挑発したことまで確認された。
しかし、主権者の市民たちは軍と警察を動員した国会封鎖を素手で阻止した。汝矣島(ヨイド)に200万市民が集まり国会の弾劾(だんがい)訴追案議決を引き出し、南泰嶺(ナムテリョン)(ソウル市境での農民との連帯)と漢南洞(ハンナムドン)(大統領官邸前の労働者との連帯)の闘争を通じて尹錫悦を逮捕した。尹錫悦が釈放されると数千万市民が光化門(クァンファムン)に集まり、結局尹錫悦を罷免させた。
尹錫悦の罷免は終わりではなく始まりだ。まず、尹錫悦と内乱一党に対する司法処理が厳重に行われなければならない。内乱・外患特別検察の導入を含め、外患容疑や警察、検察の内乱加担の有無に対する捜査も、強力に進められなければならない。憲政を蹂躙(じゅうりん)するすべての犯罪者の末路がどうなのかをはっきりと残し、第2、第3の内乱を防がなければならない。
憲法裁の尹錫悦弾劾審判決定を妨害するために、憲法裁の違憲決定にもかかわらず、裁判官任命を拒否した韓悳洙(ハンドクス)、崔相穆(チェサンモク)に対する法的・政治的責任も問わなければならない。内乱を擁護し同調した「国民の力」の責任を厳重に問い、民主主義を脅かし、暴動と混乱を助長した人々に対する処罰も必要だ。さらに、4か月間の憲法破壊を容認した憲法裁判所と内乱のリーダーを釈放した検察と裁判所の強力な改革も必要だ。
何よりも重要なことは、尹錫悦と内乱勢力が威嚇した憲政秩序の弱点を補完し、内乱の再発を防ぐことだ。時代錯誤的な非常戒厳を憲法から削除しなければならない。憲法裁判所の無力化を防ぐための制度的補完も伴わなければならない。
主権者市民が広場で叫んだのは「尹錫悦罷免」だけではない。尹政権が退行させた改革の価値を復元し、人権と民主主義、平和と平等、生命と生態系、ケアと労働が尊重される持続可能な社会のために社会大改革を完成しなければならない。他の諸政党も党利党略を離れ協力しなければならない。
昨年の冬、広場に集まったペンライトと旗の精神を私たちは忘れないだろう。内乱の終息と新しい社会のための市民の熱望を私たちははっきりと見て、共に手にした。いつのまにか春だ。芽生える新芽の力で、冬の間広場を守った主権者市民の力で社会大改革を完成させよう。私たちは去年の冬のように疲れたりあきらめたりしない。
▽内乱首魁罷免、主権者市民が勝利した!
▽内乱勢力を断罪して内乱を終わらせよう!
▽主権者市民の力で社会大改革を完成させよう!
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