2025年04月25日 1868号
【みるよむ(730)/2025年4月5日配信/イラクCFC(自由と変革のための会議)はクルディスタンの労働者と連帯する】
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イラク北部のクルディスタンでは、州職員への賃金未払いが続いている。労働者は州政府に抗議し闘っている。CFC(自由と変革のための会議)は全国的な連帯闘争を呼びかけた。2月、サナテレビが報道した。
2024年に結成されたイラクのCFCは11月29日、第1回大会を開催。イラクの社会変革に関わる重要な運動方針を決定した。
番組は、その1つ、クルディスタン労働者の闘いとの連帯運動を取り上げた。
クルディスタン州職員の賃金は遅配が続いている。未払いは54か月分にも及ぶ。クルディスタンの労働者はストライキに突入。広範な抗議行動やハンガーストライキを組織している。
CFCは、首都バグダッドでクルディスタン労働者と連帯する記者会見と対話セミナーを開催した。
クルド自治政府はクルド民族主義勢力が実権をもち、イスラム政治勢力の力が強い中央政府との間で石油利権などをめぐり争っている。中央政府側は、公務員労働者の賃金を支払わないといった形でクルド自治政府に圧力をかけている。
しかし、州職員にとって、こうした権力争いは自分たちとは何の関係もない。にもかかわらず、中央政府とクルド自治政府の対立で、賃金が何年にもわたって未払いとなり、大変な打撃を受けている。
これは全国の問題だ
CFCは、問題をクルド地方の労働者だけにとどめない。賃金遅配・未払い問題を暴露し、連邦裁判所への訴訟を支援し、イラク各地でクルド州の労働者との連帯行動を組織すると決議した。
クルディスタンの職員・労働者たちは給与未払いに抗議してストライキに立ち上がった。CFCはこの闘いを全国に広げようとしている。イラクの労働者の権利を守り社会を変革する闘いに連帯しよう。
(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)
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