2025年10月17日 1891号

【ガザ地区の残忍な軍事力の停止は パレスチナ人民との連帯運動の勝利/ガザ停戦に関する声明/UWFPP(パレスチナ人民防衛統一労働者戦線)2025年10月4日】

 数時間前、ハマスがトランプ大統領による戦争終結案を受け入れたことを受け、占領軍はガザ地区への侵攻と、無防備な住民に対する狂乱の軍事作戦を停止した。もし、ガザの子どもたちに運命が許すならば、世界の子どもたちと同じようについに眠ることができるだろう。七百二十七夜もの間、イスラエルという犯罪的な占領国家の残忍な軍事機構がガザの子どもたちの夜を言葉に尽くせない地獄に変えてきたのだ。

 約2年にわたるジェノサイド、破壊、そして人道に対する罪の後、ガザ地区における残虐な戦争が終結した。それは、米国政権が世界に宣伝しようとしているような「恩恵」ではない。それはまず何よりも、追放・飢餓・日々の殺戮にもかかわらず堅固に耐え抜いたパレスチナ人民の抵抗の成果であり、さらに占領に加担する諸政府に対して声を突き付けた世界各地の労働運動と大衆運動の広がりの成果である。

 パレスチナの人びととの国際的連帯運動―首都での数百万人規模のデモから、労働者のストライキ、ボイコット運動、そして「(イスラエルとの)国交正常化」拒否に至るまで―は、イスラエルと呼ばれるナチス的占領国家を孤立させ、多くの国際的勢力、とりわけアメリカ合衆国の共犯性を暴く決定的要素となった。広がり続ける連帯は、人類文明の意志とその人間的な声を体現し、パレスチナ問題を世界各地の労働者・大衆の闘争と結びつける新たな地平を切り開いた。

 戦争の停止は闘いの終りを意味するものではない。むしろ、労働者階級と世界的な大衆運動がその意志を押し通す力に対する自信を強める画期的な出来事である。真の勝利は以下の点にあると私たちは断言する。

1. ガザ地区におけるすべての軍事化の終結と占領軍の完全撤退。
2. ガザ地区に対する全面的封鎖の解除と、占領によって破壊されたものの復興。
3. ナチス・シオニスト戦争犯罪者とその支援者を国際法廷・人民法廷での訴追。
4. 占領の終結と植民地主義・アパルトヘイト体制の解体に至るまで、労働者・大衆によるボイコット運動の強化。

 私たちは、今回達成されたものを国際連帯運動の勝利であると考える。それは、公式の「同盟関係」よりも強力であり、自由と正義の声は弾圧や暴力的包囲によっては決して封じられないことを証明したのである。

パレスチナ独立国家 万歳
労働者と国際主義者の闘争 万歳

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