2025年10月17日 1891号
【議会を変える/大阪狭山市議 小芝ひでとし/入園募集再開・継続の請願を否決 こんな市議会でいいのか!】
|
「公立幼稚園の入園募集を打ち切らないで!」―地域住民、保護者の切なる願いが踏みにじられた。9月29日、大阪狭山市議会9月議会最終日。地域住民7名によって提出されていた3つの公立幼稚園の入園募集の再開・継続を求める「請願」について採決が行われた。
結果、賛成は、「ええまち狭山」の私(小芝)だけ。それ以外の会派(大阪維新の会、公明党、政風クラブ、共創みらい、日本共産党議員団)は、ことごとく反対にまわり、1対12で否決されたのだ。
請願項目は、次の2点だった。「(1)東野幼稚園の入園募集の再開を求めます(2)東幼稚園、半田幼稚園の入園募集停止をやめ、新こども園開園まで入園募集を継続することを求めます」。来年も、再来年も、また次の年も、新こども園開園までの間、地元の公立幼稚園への入園を希望している保護者は、まだまだ大勢おられるのである。
しかし、他会派の議員は、この請願項目には、ほとんど触れることなく反対したのだ。まさに、「公立幼稚園つぶし」まずありき、の行政に同調したのである。
この請願の趣旨は、2029年4月の新こども園開園の2年も前に入園募集を停止することの是非を問うものであった。言い換えれば、新こども園開園まで市が責任を持って入園希望を受け入れることを「請願」するものだったのである。この「請願」への態度を避けての採決であった。
反対の理由として「適正規模」を挙げているが、入園募集を停止すればより一層園児数は減るわけで、矛盾した「理由」でしかない。そして何より、目の前にいる、悩み苦しむ親や保護者の思いに寄り添わない冷たい採決であった。
しかし、大きな変化を創り出すことができた。何よりも、この請願の提出に、複数の地域住民、保護者が動き出したことである。意見陳述をされたWさんをはじめ7名の方が請願者となられたのである。これまでにない傍聴者の数でもあった。本会議最終日の前には、抗議の直訴に来る保護者もいたほどだ。
「こんな市議会でいいのか!」―怒りの声が上がっている。
 |
|