2025年10月17日 1891号

【2年目の10・7全国アクション 全面停戦 占領終結へ】

STOP ISRAEL ACTION/最大規模のパレスチナ連帯・広島都心部横断デモ

 イスラエルの大規模ジェノサイド開始から2年。全国アクションに呼応して10月4日、広島市内で「STOP ISRAEL ACTION 2025 命と尊厳をまもれ!パレスチナ連帯・広島都心部横断デモ」(主催「広島パレスチナともしび連帯共同体」)が取り組まれた。

 午後4時、広島駅前松原町公園に参加者が集まり始めた。パレスチナ国旗を掲げる者、クフィーヤを首にまく者、手作りバナーを手にする者などカラフルだ。連日SNSに溢れるガザの惨状をよそに、平然と通常営業≠ェ続く社会への抗議の意思が伝わってくる。私も「日本政府・企業はガザ虐殺に加担スルナ」の自作プラカードを持参した。

 約200人のデモ隊は道行く多くの外国人観光客から拍手を浴びながら市内中心部を横断して原爆ドーム前まで行進した。過去2年幾度となく呼びかけられたデモだが、今回はこれまでで最大の規模になった。

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)広島も10・15三菱、IHI抗議行動を皮切りに、10・19ファナックが協賛する「ロボットアイデア甲子園中国大会」情宣行動、11・2映画上映会、11・13アローシュさんを迎えての集会と続く連続行動で、パレスチナ解放への運動をさらに広げていきたい。(ZENKO広島・日南田成志)


虐殺2年、今こそ制裁!ガザは不屈とアクション/大阪市

 10月7日、大阪市の集会は220人が参加(主催は関西ガザ緊急アクション)。

 在日パレスチナ人のムハマドさんが「多くの国々と同じように、日本がパレスチナを国家として承認するように働きかけてください。戦争はおそらく近いうちに止まるでしょう。しかし私たちは、ガザの再建・復興を必要としており、その規模は計り知れません。パレスチナは、川から海まで解放されるでしょう」とアピール。参加者は心を一つにした。

 集会後はデモ。「自由船団 攻撃するな/虐殺やめろ こどもを殺すな/大人も殺すな 誰も殺すな」のコールが市内に響き渡った。


イスラエル制裁へ2000人/パレスチナの抵抗に連帯を/東京・渋谷

 イスラエルによるガザ壊滅作戦開始から2年の10月7日、東京では「ジェノサイドをとめろ!イスラエルに制裁を!パレスチナの抵抗に連帯を!全国アクション@渋谷」が行われ、1400人が結集した。

 デモに先立ち、ガザ出身のハニンさんがガザに住むシーモさん(24歳)からのメッセージを読み上げる。「私たちは武器だけではなく愛、希望、信仰で抵抗し続ける。パレスチナは単なる土地ではなく私たちの生活、尊厳、アイデンティティだからだ」

 ハニンさんは「一つ付け加えたい」と続け、「みなさん、持てる力の限り怒ってほしい。パレスチナ人は今この瞬間も殺され続けている。イスラエル、くたばれ! フリー・パレスタイン!」と叫んだ。

 渋谷の街に「平和の前にパレスチナ解放」「インティファーダ(民衆蜂起)、永遠なれ」のシュプレヒコールが轟(とどろ)いた。


ガザ虐殺に抗議し、対話を通して連帯の輪を/横浜・鶴見

 9月27日夕方、JR鶴見駅東西通路にて、ガザ虐殺に抗議する宣伝を7名で行いました。ガザの悲惨な現状と世界中で行われている抗議活動の様子の写真を通路に貼り、イスラエル大使館へ送る抗議FAXへのメッセージを呼びかけました。

 始めてすぐにトルコ出身の母娘が足を止め、お母さんは「What you do is GENOCIDE! You have to stop!」(あなたが行っていることは虐殺です。止めるべき)、小学生の娘さんも「Stop the War」(戦争を止めて)と書いてくれました。またある小学生の女の子は「いつか自由が来ますので!」とパレスチナの人々へのメッセージをくれました。 

 残念ながら、一般的な反応はそれほど良くはありません。ガザ地区で行われていることは酷いことだけど、自分たちには何もできないのでは? と考える人が多いと感じています。私たちの税金が、年金が、回りまわって虐殺に加担している。だからこそ、私たち一般市民が声を上げる必要があることを、これからも対話を通して訴えていきます。

(横浜市・藤川祥子)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS