2003年06月06日発行791号

【東京宣言―戦争システム止める国際共同行動を】

 5月24〜25日大阪と東京で、イラク占領と米主導の新たな帝国主義路線の世界的拡大に反対して国際連帯集会が開催された。詳細は報告集で

 参加者は討論を通じて現在の国際情勢に対する以下の基本的分析を共有し、国際共同行動の方針を以下の通り確認した。本宣言は2002年12月のカイロ宣言を引き継ぎ、戦争と帝国主義に対する国際的闘いを強化することを目的とする。

 全世界で闘われたイラク反戦闘争は、始まる前に戦争を止める巨大な民衆運動へと発展し、ブッシュをはじめグローバル資本主義の最も好戦的な勢力を孤立させ彼らの戦争計画を数か月にわたって遅らせることに成功した。結果として戦争の開始を阻止することはできなかったが、この闘いの中で得た民衆の自信は揺るがない。

 独占資本の利益を民衆の利益よりも優先させるグローバリゼーションの戦争マシーン・システムを変革し解体することこそ、全世界の民衆の課題である。とりわけ、核開発を口実とした朝鮮に対する先制攻撃を許してはならない。したがって、全参加者はここに宣言する。

 われわれ国際連帯集会の参加者は−

[国際]

1 米英占領軍がイラクから直ちに撤退することを要求し、この戦争と占領は紛れもなく恥ずべき国際法違反であることを宣言する。

2 イラクにおける戦争犯罪の調査を求め、侵略の被害者の実態を明らかにするとともに、イラク国民の安全と正義、民族自決を促すために国際民主主義監視センターを設立する。

3 ブッシュ、ブレアその他の戦犯たちの戦争犯罪を裁く国際戦犯民衆法廷運動を呼びかけ、彼らの謝罪と賠償を要求する。

4 ベクテルやハリバートン、キャタピラーなど、戦争と占領で儲ける企業を全世界から糾弾する。

5 FOXやCNN、BBC、NHK、マードックなど、戦争の真実を民衆から隠し、民衆の付託に応えるのではなく政治権力の利益に奉仕しているメディア企業を糾弾する。

6 米主導の帝国主義の次なる戦争を起きる前に阻止し、朝鮮、シリア、イラン、キューバが最も危険にさらされていることを認識し、これらの国々の民衆との連帯を宣言する。

7 イスラエルによるパレスチナ占領の終結とすべての不法なイスラエル人入植地の撤去、パレスチナ人の民族自決権・人権の承認を要求する。

8 パレスチナ人に対するシオニストの異常な攻撃を認識し、パレスチナ民衆は自らの土地に生存することができるとの立場を明らかにする。

9 パレスチナ人に対するシオニストの犯罪への米国の軍事的経済的政治的支援を糾弾し、米国がこの支援を取りやめイスラエルに国際公約を守らせるよう求める。

[地域]

10 韓国と日本における8・15国際反戦大会および、イラク占領と米主導の帝国主義に反対しパレスチナ第二次インティファーダ(民衆蜂起)を記念する9・27国際共同行動を支持する。

11 韓国の反資本主義運動の、米主導の帝国主義とりわけ朝鮮半島に対する戦争に反対する闘いを支持する。

12 核の脅威という誤った口実の下での朝鮮に対する日米の先制攻撃に反対する。

13 米国によるアジア太平洋地域への経済的軍事的介入に反対し、この地域の問題は地域の民衆自らの手で解決すべきことを要求する。

14 日本の帝国主義的野望に反対し、米主導のグローバルな帝国主義的企みへの日本の支持を糾弾する。

[国内]

15 米主導の「対テロ戦争」とは、世界支配に向けた帝国主義政策の拡大と国民からの市民的自由の剥奪、国内における人種差別犯罪の実行の口実にすぎないことを宣言する。

16 このグローバルな民衆の運動は米主導の帝国主義に反対する草の根の闘いであることを宣言し、民衆がどこであれ自らの地域で、学校で、職場で、街頭で、抗議の行動を組織するよう呼びかける。

         2003年5月26日 東京

民主主義的社会主義運動(MDS、日本)

平和と民主主義をめざす全国交歓会(全交、日本)

平和と生活をむすぶ会(日本)

Global★Peace Action(日本)

グローバル・エクスチェンジ(米国)

ANSWER(米国)

国際行動センター(IAC、米国)

民主主義的社会主義党(PDS、ドイツ)

ストップ戦争連合(英国)

公正な平和を求めるムスリム(英国)

社会主義政治連合(韓国)

労働者民衆会議(韓国)

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