2003年06月06日発行791号

【英国―ストップ戦争連合(STWC) シャヘド・サリームさん 利益より民衆優先社会へ】

写真:顔写真

 9・11事件の後、ロンドンに三千人の人々が、様々な思いで集まった。ストップ戦争連合(STWC)は、公開で民主的な会議、参加者からの提言や投票などにより、「戦争阻止」「反動的人種主義阻止」「市民権の擁護」の三項目を決議し、発足した。

 十八か月間、私たちの運動の真髄とも言える数々のデモを行うたびに参加者は増え、あの二月十五日には約二百万の人々で、ロンドンが埋め尽くされた。

 この反戦運動は、戦争をあと少しで止められるところまできていた。アメリカが、”同盟国”と考えたがっている好戦国は、湾岸戦争の際の二十八か国から四か国に減り、戦争プランは遅れた。

 英国社会への影響も見逃せない。STWCの強さは草の根の組織にある。反戦グループがいたるところに組織され、劇的な急進化が進んだ。運動は、支配層と人々の間に大きな距離があることを示した。

 国際的反戦運動は、反グローバリゼーション、あるいは、グローバリゼーションをかえる運動へと、深まり広がり、引き継がれ、より広範な反対運動へと発展している。私たちの闘いを、戦争も人種差別もない、利益より民衆が優先されるもう一つの社会を可能とするグローバルな運動へと発展させよう。

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