2005年06月10日発行890号

未来を築けイラク自由会議とともに MDS国際連帯のつどい

【バスラの闘いの中心に女性が】

OWFI(イラク女性自由協会)エルハム・アブドゥルスタルさん

 アメリカとその同盟国の占領そしてイスラム政治勢力によって毎日のように女性は虐待を受け殺されている。

 バスラ大学学生の抗議デモ(襲われた女子学生を助けようとした男子学生が殺された事件)の中心にイラク女性自由協会(OWFI)のメンバーがいる。デモは、学生の権利だけでなく女性全体の権利の問題であり、イスラム政治勢力の暴力に対して向けられたものだ。

 治安の悪化をはじめ困難な条件の下で、OWFIは唯一、男女平等・政教分離の憲法を求めて闘っている。衛星テレビやラジオで女性問題の討論が行われる時は私たちが中心になる。

 OWFIは、バグダッド・キルクーク・アルビルの3か所にシェルターを作り、特に「名誉のための殺人」から女性を守る活動に取り組んでいる。政教分離をめざす女性の運動が日々強くなる中、政府を構成するグループは女性の大臣を任命して世界に政教分離を印象づけようとしたが、一方で、ヒジャブ(ベール)の着用を強制し、女性を家庭の中に閉じ込めるプロパガンダを進めている。

 OWFIは、全国各都市に支部を持ち、バスラでも学生を組織する大きな役割を果たした。イスラム主義の影響を受けている女子学生も多いが、彼女たちを教育し支援してデモに参加させることができた。全国的なバスラ連帯キャンペーンを行い信頼を得て、会員を拡大し機関紙『平等』の読者も増えた。

 レイプや「名誉のための殺人」を終わらせ、治安を回復することは私たちしかできない。完全な男女平等、政教分離の憲法をめざして闘う。

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